深々と刺さったくない。
だらりと流れる血。
あー、右肩やられちゃったぁ。
状況が飲み込めた瞬間に思ったこと。
右利きよりの両利きだから、左でも武器は扱えるけど、ちょっと威力が落ちる。
「姫!!大丈夫ですか!!?」
「おい、生きてるか?!」
「へーきー。それよりほら、次が来てるわよ〜」
まぁ少しは痛い、や、少し所じゃないけどさ。
我慢できないほどじゃない。
元就と殺り合った時の方が痛かったし。
とまぁ、回想はさておき。
「流石は軍神のつるぎなだけはあるわねぇ?
出てらっしゃいな」
そう言えば、一瞬の間が空いた後しゅん、と白い風を纏って出てきたのは・・・・そう、佐助曰く“忍んでない忍”こと上杉謙信の忍、かすが。
「・・・・・・」
「初めましてよね?私は。武田信玄の娘よ」
宜しくね、かすがさんwとにっこり微笑めば、怪訝そうな顔で私を見る。
・・・なんか、失礼な事思われてる気がする。
頭大丈夫なのか、とか。正気か?とか。あ、意味同じだったかな。
そんなくだらない事を考えていれば、目の前のかすがが動く。
何処からか取り出したくないを私目掛けて投げる。
「二度も同じ目にはあいませーん」
「!!」
そういいながら、左で鞭を持ち凪ぐ。
鈍い音を立てて地に落ちるくない。
「意外に痛いのよねぇ、右肩。
ってな訳でぇ、憂さ晴らしはさせてね?」
にこ、と微笑み前に出る。
一瞬反応が遅れたかすがの足に鞭を絡ませ、引く。
足を払われた感じになったかすがは逆にその反動を利用して、私に近づき再びくないを投げつける。
避けられないので、当たっとく。・・・と、そんな訳にもいかず、右手で短刀を鞘から抜かずにくないを叩き落とす。
それと同時に鞭を操り、かすがを近くの木に叩きつける。
かは、
かすがの口から漏れた声と共に、赤い血が飛び散る。
彼女の足から鞭を放し、右手に持った短刀も腰帯に仕舞う。
「〜♪イイ動きすんじゃねーの」
「姫・・・!!」
いつの間に終わらせたのか、政宗と幸村が近くに来ていた。
彼らの後ろを見れば、屍の山。うえ、と思わず声が漏れる。
政宗は至極満足そうな顔をし、おまけと口笛まで吹いているほど。
一方幸村はあくまで私の肩を心配していているらしい。
「ゆき〜、そんな顔しないで?そこまで痛い訳じゃないから、ね?」
「・・・・・はい、姫がそうおっしゃるのであれば・・・」
そう口では言いつつも、やっぱり心配、むしろ自分の不甲斐無さを悔やんでいるようだ。
「いーじゃねぇか、がいいならよ。
で、あの女忍はどうすんだ?」
「ん?ああ、かすが。ほっぽっとけばいいんじゃない?」
殺してないから。
あぁん?殺してないだと?
先程の様子からは一変、殺気を滲ませた気配に変わる。
あ〜らら、怒ってるし。
「殺さない、これが私のポリシーなの」
にっこりと微笑んで、この話は終わりと歩みを急かす。
幸村は未だ落ち込んでいるが、歩き出してくれて、
政宗も腑に落ちない様子だが、聞くのを諦めてくれたみたいだ。
近くに居た馬に乗り(私は馬に乗れないので、ゆきの後ろに乗り)、元就、片倉、佐助に途中で合流して父上の下に戻る。
・・・元就と会った時、肩の事を散々に言われ、佐助には怒られた。
佐助の手当ては痛かった・・・!!
そんでもって、一戦交わし終わった父上にも怒られた・・・。
うう、みんなしてそんなに怒らなくってもいいじゃんよ〜〜〜!!
++++++++
微妙な終わり方。
みんなが怒った理由は、姫の身体に傷がついちゃ大変!って思ってるからだよw
愛だよ、あ・いw(キモイ人が居ますー)
2006.9.18 刹霞
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