「むぅ・・・中国の毛利か・・・」

父上の部屋に行くと、真剣な顔をした主と家臣たち。
幸い風を通すためか戸は開いているので、邪魔をしないために縁側に腰をかける。
佐助は戸の近くに片膝を付き待機中。私は足をぷらぷらさせて空や庭の草木を眺める。
・・・こんなことするから、家臣にいやな目で見られるんだよねぇ・・・生意気だ、って。

まぁいいや。
話の内容は、どうやら中国を統一した毛利軍が攻めて来るらしいとの情報について。つかすでに進軍しているみたいだ。
なので、何処で戦をするかって話し合いみたい。
・・・ん〜・・・。中国の毛利って・・・毛利元就でしょ?日輪だよね?

・・・・・・・・・拝みたい。

いやいや。別に日輪を敬いたいんじゃなくて、彼自体を拝みたい。
森のフェアリーだし。お友達はあの緑のもさもさsでしょ?


・・・姫さんよだれ、よだれ。あと顔おかしいから。
うっさい、佐助。黙ってなさいよ。(よだれなんて出てないし!)
はいはい・・・。


こほん。
これは・・・進言してもいいかしら?


「父上?」
「む?なんじゃ、
「今、お話に出た場所の中で、“崖に囲まれた狭い道”なんてございません?」
「軍議に口を出されるな、姫君」
「私は貴方に聞いていないわ。
 ・・・ありませんか、父上?」

むぅ、ともう一度唸り顔を上げる。普段の顔じゃない、主の顔だ。
家臣の方は眉をひそめ、めちゃくちゃ嫌そうな顔。ざまぁみろ。

「それを聞いてどうする気じゃ?」
「被害を最小限にする方法があるんです」
「・・・狭いところで戦うとなると・・・誤って味方まで攻撃しかねませんぞ?」
「あら?幸村はそんなに戦い方が下手なの?」
「おれっ・・・・いえ、某はそのようなことは・・・っ!!」
「冗談よ幸村。貴方や佐助は大丈夫よね」

父上は絶対巻き込むから除外します。

「でも安心して?そのような場所があれば

 後は私一人で十分。」

ほら、被害は最小限でしょう?


男衆は絶句。ぽかんと口を開けている。
まあだらしない。

「あ、でも佐助だけは借りるわ。幸村、いいかしら?」
「え、え?か、構いませぬが・・・」
「・・・旦那、動揺しすぎ。
 てか姫さん、まだ大将が許可して無いでしょーに」
「許してくださるわ。

 ・・・私の名誉の為ですもの。」


にこり、と笑う。でも目の合った幸村がひ、と声を上げたから、上手く笑えてないみたい。・・・まぁ、根も葉もない噂を思い出したら上手く笑えるはずも無い。
その顔で家臣たちも見てやる。ことごとく視線をそらす。
・・・根性の無いやつらめ。


「・・・・・・・・・・わかった。今回はお主に任せる。
 皆のものも、覚えておけ。
 これで終わりじゃ、皆のもの、御苦労だった」

ははっ。



さぁ、これで準備万端。
何処からでもかかってきなさい、毛利元就。




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次回はvs毛利。



2006,8,26 刹霞

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